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鳳凰位決定戦その8

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※対局の内容に触れていきますが、読まれる方は日本プロ麻雀連盟が発売している『牌譜データサービス』にて鳳凰位決定戦の牌譜を並行してご覧になると、より内容がわかりやすいかと思われます。

興味のある方はぜひご購入ください。



初日を終え、立会人の藤原プロに食事に誘われた私。
今日の麻雀の内容や何が悪かったかという話より、将来のプロ連盟の話に花を咲かせた私達。
成績が振るわなかった私を気遣っての先輩の優しさに、本当に感謝しながらホテルへと戻りました。

すぐに浴槽に飛び込み、今日一日何が悪かったか反省するのですが何も思い浮かびません。
ただただ、常に劣勢に立たされ苦しかった事だけが何度も頭の中で浮かんでは消え、浮かんでは消え、と、ポジティブな私にしては珍しくマイナスイメージばかりが先行する始末。

タイムシフト予約したこの日の対局を見る余裕もなく、疲れ切った私はすぐにベッドに潜り込んだのですが…なかなか寝付けないのです。
こんなことくらいで考え込む程、軟な心で戦っていたわけではないのですが、この日はどういうわけか深夜まで眠ることが出来ず、あっという間に二日目の朝を迎えました。


前日同様、この日も食欲がありません。
朝食を食べにホテルの外まで食事に出かけたものの、普段の半分以下しか食べることが出来ないのです。
無理して胃に詰め込むことも良くないと考え、早々に食事を切り上げた私はホテルに戻り、湯船に浸かりながらゲームプランを立て直すことにしました。

二日目の目標はまず全体の3位に浮上すること。そして出来ることならトータルポイントをプラスに戻す事。鳳凰位決定戦は半荘20回と長丁場の戦いですが、勝負の瞬間に戦える位置にいないことには話になりませんからね。

勝負掛けをするにはまだまだ早いですが、それでも思い描いていたようなスタートダッシュに失敗したことは事実ですから、それなりの覚悟で戦わなくてはなりません。
腹を括って勝負する局面が出てくることを覚悟して、二日目の卓に座ります。


6回戦、東1局に荒プロ、右田プロの二人テンパイで流局した後の東1局1本場、私が仕掛けます。3巡目白ポン、5巡目ツモ2で、


六七八23499⑥⑦ ポン白白白 ドラ⑤


このような仕掛けは、正直私の本意ではありません。
門前で手を組み、がっぷり四つに組んで戦いたいのが本音です。それでもこの仕掛けを入れるのには理由があります。

リーグ戦では、精度の低い仕掛けを入れて手数で勝負するより、確実にアガれるであろう本手をぶつけることの方が勝っていることは体感しています。
それならそのスタイルを貫けばいいだろうと思うのですがなかなかそうもいきません。

相手の攻撃の目を摘み、そして反撃に転じる事。
これは初日の右田プロが行っていたようなスタイルなのですが、実は今回の鳳凰位決定戦に向けての稽古の中でも意識して行っていたことの一つなのです。

自身のストロングポイントを生かすための布石の打ち方を工夫すること。
これは今回のテーマの一つでもありました。
今でこそ門前高打点系のスタイルで戦っている私ですが、B1リーグくらいまではどちらかといえ速攻型の選手でした。

先手を取り(これは仕掛けを入れるという事ではなく、捨て牌相からも局面先手を取るようなイメージです。)先行逃げ切りを図るようなタイプで戦ってきたのですが、同系のスペシャリスト達には歯が立たないことを痛感し、スタイルチェンジした経緯があるのですよ。

ですから、稽古段階では違和感なく行なえていた速攻の練習ですが、やはり鳳凰位決定戦という大舞台ではなかなか思うようにはいきません。
もちろん自分のスタイルで戦いたい気持ちも強く、初日の自分にはこのような仕掛けを打つ勇気はありませんでした。

とはいえ、初日を終えポイント的にも大きく離された私には一刻の猶予もありません。
戦える局面にはなるべく顔を出して戦わないことには、このまま置いて行かれるばかりです。

この仕掛けを受けた瀬戸熊プロ、私と同じ待ちの⑤⑧待ちで6巡目にリーチを放つものの、私が安目の⑧ツモで決着。荒プロの親番を落とすことに成功し、幸先いいスタートを切ることに成功したのです。

しかし…

この仕掛けとアガリ形を見た三者の気持ちはわかりません。
逆に、私がこの仕掛けを第三者的に見たと想定すると、実は大したことないなぁと感じるのが本音です。
やはり私のストロングポイントはその破壊力と爆発力にあるわけですから、この仕掛けを打っているうちは怖さを感じないのではと考えます。

要するに、瞬間的な戦略として捉えるのであれば効果もあるのでしょうが、長期的に考えた時にはあまり効果はない、というのがこの仕掛けの結論でしょう。
しかし、この仕掛けが付け焼刃ではなく準備してきたものだというデータは三者にあるはずもなく、その点だけが若干有利であるというのが正解なのかもしれません。


続く右田プロの親番で、今度は荒プロが意外な仕掛けを入れてきます。
10巡目、⑥チーでこの形。


六七22489TT白白 チー⑥④⑤ ドラ④


イーシャンテンですが、今決定戦の荒プロからすると意外な仕掛け。これがいろいろな所に作用します。
このチーで、本来右田プロに入るはずの中が私に流れ、右田プロのメンホン七対子のテンパイが阻止される形となります。
それを察したのか、右田プロは私の切った①を仕掛けて再度イーシャンテンに受け変えるのです。
12巡目、瀬戸熊プロが平和一盃口ドラ2のテンパイ。
これを冷静にダマに構えると、このテンパイ打牌の3を荒プロがチー、そしてTもポンしてテンパイ。
右田プロもテンパイを果たし、三者の手牌は次の通り。


東家右田  ⑤⑥⑦北北北白白RR ポン①①① ドラ④
西家瀬戸熊 五六七12377②③③④④ ドラ④
北家荒   六七白白 ポンTTT チー324 チー⑥④⑤ ドラ④


ここに瀬戸熊プロは自身から4枚見えている④をツモると打③でリーチを宣言します。
ちなみにドラの④は0枚、①はポンカスで残り一枚、7が一枚といった勝負リーチなのです。

これに一発で捕まったのが荒プロ。
7をツモ切り瀬戸熊プロに8000点の放銃。願ってもないスタートとなるのです。


瀬戸熊プロにとっても私にとっても、荒プロを沈めた形で局面が推移することは一番嬉しいことです。
もちろんトップを取りたい気持ちは山々ですが、まずは荒プロを沈める事が先決ですから。

しかし、私も瀬戸熊プロも思うように手が入らないばかりか、なかなかアガリにも結び付けられない局が続きます。

東2局では、私の8巡目テンパイもテンパイ打牌がドラの東。


二三四五六七123①①⑥⑦ ドラT


この手はドラを切ったもののどこまで行っても捌き手には違いありません。
リーチを打つわけでもなく、ただテンパイを知らせただけのドラ切りにはあまり効果はありません。
三者共に丁寧に歩を進め、結果瀬戸熊プロとの二人テンパイ。


東3局の私の親番は、荒プロの切ったドラの北を私がポンし牽制するもイーシャンテン止まり。
瀬戸熊プロはダマに構えるも、結果は荒プロが捌いて決着。

東4局は瀬戸熊プロが1500点を右田プロからアガり、連荘するも続く1本場、今度は私がまたもやドラ切りでのテンパイ。


三四五六七八③⑤⑥⑦RRT ツモ④ 打T ドラT


ツモ④でなければ違った選択もあったかも知れませんが、受けの強さを重視しテンパイを組むと次のツモがドラのT。
本手になるべき手が一瞬にしてただのノミ手になってしまうところが私の不調なのかもしれませんが、ドラが二枚続いたところで渋々リーチし、瀬戸熊プロから1300点のアガリ。


私も瀬戸熊プロも、いまいち波に乗り切れません。
互いに潰し合っている印象が強く、せっかくのチャンスを生かし切れていないような気がします。
救いは、昨日よりは少しだけ状態は上向きに感じる所です。このまま荒プロと右田プロを抑えこんでの浮上が出来れば、面白くなってくる所だったのですが…

やはり簡単には勝負は決まりません。
南2局、私が9巡目にテンパイを果たすものの、


五六七八九678②③④④⑤ ツモ④ 打② ドラ9


このテンパイはなんと純カラ。
マンズを引いてのテンパイならいくらでもアガりは拾えそうなのに…しかもこの形ではリーチを宣言しにくいですし。
五八ツモなら喜んでリーチするんですけどね。
このようなヤミテンでの捌き手がほとんど上がれなかったことが、今回の決定戦の敗因の一つになっているのでしょう。

そうなるとやはり他家に利が向きます。
10巡目荒プロがテンパイを果たすも、ここは仮テンなだけにダマ。


12336⑤⑤⑥⑥⑦⑦⑧⑧ ツモ3 打6 ドラ9


次巡ツモ2打3で高め二盃口のリーチ。
ここに私も応戦。ツモ六でタンピンに移行し打九で追っかけリーチを選択します。(それでも純カラなんですけどね…)

ここにテンパイを果たした瀬戸熊プロが、私の現物の1を切ると、それは荒プロの望むべき高め。


12233⑤⑤⑥⑥⑦⑦⑧⑧ リーチロン1 ドラ9


この一撃で荒プロは一気に息を吹き返します。
私にとっても瀬戸熊プロにとってもダメージの残る結果となったのですが…

瀬戸熊プロの地力はやはり違います。
南3局、私の親番。好配牌を手にした私は、一気に清一色へ向かうのですが…全くツモが効かず、10巡目にテンパイを果たすものの、それは清一色にも一通にもならない役無しの仮テン。


二三四四五六七八九88③⑤ ドラ④


手変わりもあり、待ちがドラなだけに動きが取れない形。
そんな私を横目に、同巡瀬戸熊プロ、浮かせていたドラの④に⑤がくっつきこちらは即リーチ。


七八九22456④⑤中中中 リーチツモ③ ドラ④


これを一発ツモ。私の親カブリで三者横一線に。
このアガリは私にとってはまたもや大ダメージとなる一撃。
さすが瀬戸熊直樹と思わせる様なアガリに、対戦相手ではありますが改めてその強さを再認識したのです。


オーラス、私もここでは何とかトップを取りたいところではありますが…このような展開になるとやはり強いのは荒プロと瀬戸熊プロなのでしょうか?

ここで登場はここまで精彩を欠く右田プロ。
1巡目にして、


二三四五六七九九556⑥⑦ ドラ7


平和三色のイーシャンテン。2巡目ツモ五打5、3巡目ツモ五で…

打九とすればタンピン三色へ移行できるところ。
これをなんと打5で清一色へ。
ここで思い切り良く清一色へ狙いを定められるのが右田プロの持ち味なのでしょう。
私も清一色は大好きな手役なのですが…この状況とこの手牌で向かえる自信はありません。

しかし、この選択が右田プロには裏目に出ます。
ツモ一打6として再度イーシャンテンに復活するも…続くツモは一番痛いドラの7。
ここで本来ならタンピン三色ドラ1のテンパイを果たしているところ。
恐らく右田プロはリーチするでしょうから、思い切った選択が裏目に出た形となってしまいました。

同巡私が切った五をポンして清一色に向かうものの…このポンが荒プロにプラスに働きます。

何てことない手牌が、この仕掛けにより、ツモ⑦、ツモ八、ツモ⑥と来て、


六八八68⑤⑥⑦⑧⑨中中中 ドラ7


一気にイーシャンテンに。
そしてここにツモ③。ここで荒プロは打六とマンズを処理します。

するとこの六を右田プロはチーして清一色のテンパイ。


一二三六七 チー六四五 ポン五五五 ドラ7


テンパイするも…これは純カラ。
対する荒プロはツモ5打8、ツモ7打③で14巡目にリーチを宣言します。
こうなってはこの勝負は荒プロのモノ。当然のように④を一発でツモって逆転トップ。


荒プロを沈めてのプラスを目論んでいた私にとって、あまりにもダメージの残る半荘になってしまいました。
二日目もスタートダッシュに失敗してしまった私ですが、この結果を受け止めて次戦以降に繋げなければなりません。
二日目も始まったばかりです。気持ちを切り替えて7回戦の卓に向かった私でした。


~次回へ続く~